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卒業式?修了式

 令和8年3月13日、令和7年度卒業式?修了式を挙行しました。

 春の訪れを感じる今日この頃、学部88名、大学院博士前期課程4名が新たな道への一歩を踏み出しました。
 

 
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全体の様子

学部生代表へ学位記授与

学位記授与

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学部代表 旅立ちの言葉

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博士前期課程代表 お礼の言葉

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記念撮影

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記念撮影

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記念撮影

学長告辞

学長告辞

 雪解けの光が大地を照らし、妙高?火打の峰々が凛として春の空に浮かぶ今日のよき日、ここにbet36体育在线の卒業式を迎えられましたことを、大きな喜びとしております。長い冬を越え、雪がゆっくりと大地へ還(かえ)っていくこの季節は、新しい歩みが始まる節目でもあります。
 そのような日に、看護学部看護学科卒業生八十八名、大学院看護学研究科博士前期課程修了生四名の皆さんが、それぞれの志を胸に新たな一歩を踏み出されますことを、学長として心よりお祝い申し上げます。
 本日はご多用の中ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に、深く感謝申し上げます。また、保護者の皆様におかれましては、今日まで温かく見守り励ましてこられましたことに、心より敬意を表(ひょう)します。
 学部卒業生の皆さんが入学された令和四年四月は、感染対策を継続しながら対面とWebを併用する学修環境の中での出発でした。翌令和五年五月、bet36体育在线感染症は五類へと移行し、社会は徐々に日常を取り戻しました。
 四年ぶりに保護者?教職員の同席のもと開催された継燈式では、先輩から受け継いだ「看護の灯(ともしび)」が静かに揺れ、皆さんの胸にも責任と誇りが灯ったことでしょう。実習では、慎重な感染対策が続く中、看護ケアと専門職としての態度を身につけました。社会が新たな均衡へと移行する過程の中で、皆さん自身もまた、確かな専門職へと成長しました。
 また、皆さんは、令和四年度厚生労働省施行の指定規則改正のもとで学んだ第一期生です。少子高齢化の深化、医療の高度化、地域?在宅への移行など、社会と医療を取り巻く環境は大きく変容しました。時代の要請に応える形で、看護基礎教育は約三十年ぶりに抜本的な見直しが行われ、本学でも段階的かつ統合的に学びを深める学修課程を整えてきました。
 本学の建学の精神である「ゆうゆう?くらしづくり」は、くらしを大切にし、人々の健康を支える高度専門職を育成するという本学の教育理念の根幹をなすものです。新設科目「新潟学」では、祭りや文化、地域の暮らしを学び、四年次の総合実習では地域包括ケアの実践を経験しました。これらの学びは、単なる経験にとどまらず、建学の精神を自らの実践として体得する営みであったといえるでしょう。
 看護とは、単に疾病を対象とする営みではなく、人がその人らしく生きることを支える実践です。皆さんは、科学的根拠に基づく判断力(サイエンス)と、対象の生活に寄り添う感性(アート)を併せ持つ力を身につけました。科学は、再現性と証拠に基づく判断を可能にするbet36体育在线な基盤です。しかし、看護の対象である「人」は、それだけでは捉えきれない複雑な存在です。人は、自らも気づいていない葛藤や願いを抱えながら生きています。
 ある四十代男性Aさんは、仕事一筋の生活を送っていました。がんと診断され、死を意識する中で、これまでの生き方に深い揺らぎを覚えます。看護師は助言を急ぐことなく、語りを支え、ときに問いを重ねながら寄り添いました。やがてAさんは、「自分の拠り所は、家族との時間と、幼少期から続けてきた書を形にすることだ」と語りました。それは、これまで言葉にならなかった“生の希望”への気づきでした。その瞬間、治療は単なる延命ではなく、「大切なものを守るための時間」として意味を持ち始めます。このように、スピリチュアルな苦悩を抱える人を支えるためには、個別性や価値観、尊厳を尊ぶ感性が不可欠です。看護の強みは、科学的判断と感性を統合し、「人」を全体として捉えるところにあります。そしてそれこそが、看護の魅力でもあります。どれほどAIや医療技術が進歩しようとも、この本質は決して変わることはありません。
 大学院修了生の皆さん。今年度は、本学にとって大きな節目の年でもあります。大学院博士前期課程に助産師コースを開設し、その第一期修了生を送り出すことができました。助産実践を学びながら研究に取り組み、国家試験に挑んだ日々は、決して平坦な道のりではなかったことでしょう。
 修了生の皆さんは現場で生まれる問いを研究へと高めました。研究手法を選択し、対象を定め、理論的枠組みを構築し、論文として結実させました。そのプロセスには困難もあったことでしょう。しかし、自らの強みを知り、仲間と励まし合いながら、現象の意味が腑に落ちたときの喜びは、何ものにも代えがたい財産です。実践は研究によって深まり、研究は実践によって磨かれます。この往還こそが看護を進化させる原動力です。どうか創出した知を再び現場へ還元し、地域から社会へと広げてください。皆さんの努力と挑戦は、本学の新たな歴史の一頁を確かに刻みました。
 学部卒業生の皆さんも、大学院修了生の皆さんも、学びはここで完結するものではありません。人口減少が進む中で、地域の特質を生かした健康づくりのbet36体育在线性はますます高まっています。地域から生まれた知は、全国の地域へと応用され、広がっていく可能性を秘めています。本学での学びを起点に、それぞれの場で新たな価値を創出していくことを期待しています。
 また、医療と社会は絶えず変化しています。ICTの進展、国際情勢の変動、そして予測不能な出来事。そうした時代にあっても、人々の安全と尊厳を守るという使命は揺らぐことはありません。その使命を果たすためには、多職種と協働し、地域全体を見渡し、ときには新しい仕組みを提案する勇気が求められます。看護師、保健師、助産師として、それぞれの現場で壁に直面する日もあるでしょう。そのときこそ、本学で培った対話力と探究心、看護の本質、そして同級生や先輩?後輩とのきずなを思い出してください。
 最後に、門出にあたり、ピーター?ドラッカーの言葉を贈ります。「未来を予測する最良の方法は、それを創り出すことである。」社会の変化を待つのではなく、自らの実践と研究によって新たな道を切り拓くことです。
 看護の未来も、新潟の未来も、そして皆さんが働く現場の未来も、皆さん自身の行動の中から形づくられていきます。挑戦を恐れず、問い続け、学び続け、創り続けてください。
 それこそが、皆さんが本学で培ってきた専門職としての姿勢です。
 皆さんの前途に、揺るぎない成長と確かな希望が広がっていることを確信し、ここに告辞といたします。

令和8年3月13日
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学長 神田 清子

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